ゆとりタイムス

ゆとり世代の筆者が日本や日本を取り巻く世界のことを書きます。

市民が中心の社会へ

明けましておめでとうございます。2018年が始まりました。今年は平成30年でもあり、節目の年です。

昨年は(も)色々なことがありました。日本と日本を取り巻く社会が大きく変化したように思われました。

毎年のお正月ムードが漂っていますが、他方で世界では様々なことが混沌とした様相を見せながら起きております。

 

「政治とか世界のこととか私には関係ない」と突き放すのは簡単です。しかし、残念ながら現在世界で起きていることは私達にとって関係ないことはないのです。むしろ、密接に結び付いております。

わかりやすいのは北朝鮮問題でしょう。結構な頻度で北朝鮮はミサイルを飛ばしたり核実験をしております。国のトップである金正恩はアメリカを敵視しており、いつでも臨戦態勢だと発言しております。それに対してアメリカもいつでも北朝鮮を潰す覚悟があると公言しております。

北朝鮮の隣国の韓国やヨーロッパ諸国は戦争が起きることに反対し、対話路線でなんとか道を切り開こうと努力しております。一方で日本は同盟国であるアメリカを支持し、より強固な制裁を加えることに賛成しております。北朝鮮から見て日本はどう見えるのでしょうか?敵にみられても全くおかしくありません。しかも、ミサイルを飛ばすなら遠く離れたアメリカ本土よりもアメリカ軍がいる日本を狙った方が失敗が少ないですし、ダメージを与えられます。米朝間のケンカにより、多くの日本人が犠牲になるなんてことも考えられるのです。他の政治問題もそうですが、世の中は密接に結び付いており私達の生活にまで影響を及ぼします。

 

こんな状況の中で私達は何をすれば良いのでしょうか??

当たり前ですが、状況を一気に打開することは不可能です。ですが、少しずつ意識から変えていくことはできます。その際にキーワードとなるのが「市民」です。

「市民」とは端的にいえば私達一人一人のことですね。普通に生活をしている人々のことです。この普通の人達の意識改革と連帯こそがこれからの社会を動かす力になるのです。

 

現在、多くの国で民主主義が採用されてます。民主主義は本来、民衆の代表として選ばれた者が民意を反映させながら政治を行うはずなのですが、実際はそうなっていないように見えます。むしろ、代表として選ばれた者が権力を使い、自分の好き勝手振る舞っているように見えます。特に、昨年のアメリカと日本はそんな印象が強かったです。多くの人が反対をしながらも次々と法案を可決させた日本の安部首相もそうですし、世界中からの大反対を受けながらもイェルサレムの首都宣言を行ったトランプ大統領もそうです。民意なんてもってのほかで、自分の信念のみで政治を行っているように見えます。そこに、私達一般人の姿はないのです。

 

もちろん、民意を汲まない代表者は批判されるべきですが、他方で市民一人一人が自分の意見を持ち、市民同士で意見交換をし、大きな力をつけていくことも大切です。

私の個人的な感覚ですが、日本はこの市民の意識と連帯が極めて弱いと思われます。友人や家族と政治の話やニュースの話をしている人はどのくらいいるのでしょうか?恐らく、皆無だと思われます。また、大学生で政治に関心がある人はどのくらいいるのでしょうか?むしろ、政治に関心がある人=変な人と見なされる方が多いかもしれません。ですから、選挙の投票率も下がるわけです。政治とは自分の世界とは別の世界で起きていることのように、多くの日本人は感じているのではないでしょうか?しかし、これでは一向に社会は良くなりませんし、権力者の都合のよいままに動かされます。誰も批判してこないわけですから、権力者は好き勝手やりやすいのです。

 

私達は本来誰でも自分の生まれた国や故郷や生活をしている場所を愛してます。そして、育ってきた地域や培ってきた文化を愛しています。そのような地域、文化、故郷、果ては国家を存続する一番の担い手は誰でしょうか?それはもちろん市民にほかなりません。名もなき市民が生活をしながら築いてきた文化や伝統、地域社会は簡単に壊されてはいけないはずです。そして、今よりもより良き文化や社会を築くのも市民なのです。「より良き社会」というとお堅いイメージがありますが、簡潔に表すと「もっと住みやすい場所をつくる」ということです。そんなに難しいテーマではありませんね。だけど、市民には力がありません。だから一人一人の弱い力を結集させ大きな力に変えていくわけです。

 

近年、安保法案反対や共謀罪反対の市民デモが徐々に増えてきています。とても良い兆候だと思います。今年は市民が老若男女関係なく連帯して大きな力になることを期待したいです。その為には世代を超えた対話と共感が必要です。私もブログ発信と同時に、多くの人と対話をする機会をもっと増やしたいです。そして、私達一人一人が主役の社会を時間を掛けてもよいので実現していきたいです。